一目刺しの刺し子のふきん

眺めていると楽しい一冊。著者のフォロワー、ファンの方、フォトジェニックな刺し子をやりたい、ある程度、要領を得ているならこちらの本は良いと思います。他の方のレビューにもある通り、刺し方や伝統柄についての指南書というより、作品集に近い。（あくまで著者のやり方を紹介）また、掲載されている図案は伝統柄をアレンジしたものが中心。オリムパス社、ホビーラホビーレの材料を買うと刺し方が記載してある紙が同封されていたりしますが、それだけだと足りない部分をこの本で補うのは厳しいと思います。刺し子の本を何冊か持っていますが、伝統柄から刺したい、基礎を学びたい場合は内容、書籍価格共に雄鶏社の「刺し子の花ふきん」の方に軍配が上がります。私が一番もやっとしたのは、材料の選び方と転売価格。例えば、本の中で紹介されている入手困難な糸や量の多い糸は試しに＆ちょっと刺したい人には手がだしにくいのでは？（その点、雄鶏社の本には、代替できるもの・無くても良いものが明記してあり、材料も手が出しやすいものを紹介してあります）【追記】Instagramで人気に火がつき入手困難な糸について、以前、実際に催事に行きスタッフにお尋ねしました。(催事以外で卸している所があるならそこで買えるといいなと思ったので)私は転売者に対して好感を持てないので、批判的なコメントになりますが、著者のHPでは糸の販売について工房から許可を得ていると謳っているものの、催事で売っている状態＆価格で販売しているわけではなく、個人が大量に仕入れた糸を巻くために人手を募り、素人？がくるくると玉状に巻いてマステを貼ったもの。まとめ買いしたさらしを適当な大きさに切ったもの、種類も本数もえらべない縫い針などなど、全て新品ではなく、新古品or中古品の印象です。——参考価格晒布(34cn幅×5m) 755円 ※amazon閲覧当時の価格玉川晒 (33cm×10m) 972円 ※amazon閲覧当時の価格アトリエkazuの糸:小カセ20g/120mで756円